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構造としての神 ケン・ウィルバー 26 Aug 2013 | 03:13 am

書いてる内容が難しいのか、翻訳がかたいのか、なかなか読みすすめられなかったが、ようやく読み終わった。 本書は、心理学と宗教の考察を応用して、それを社会学との関係において論じたものである。 心理学は個人の心を扱うが、その際に宗教性についてしばしば論じられることがある。社会学は集団についての学問だが、やはり人間の心ぬきで論じられない以上、それと宗教との関係について語ることはさけられないと思う。 社会学...

大尉の娘 プーシキン 17 Aug 2013 | 07:18 am

出だしがなんか凄いよ。生まれる前から一軍曹として登録されたという主人公。なんか冗談みたいで面白い。プーシキンはこういう諧謔がうまいなあと思う。 主人公グリニョーフが学校を終えていよいよ軍に入るのだが、あこがれのペテルブルグどころかものすごい僻地へ飛ばされてしまう。そしてそこの司令官である大尉の娘と恋に落ちるのだが、果たして両親の承諾を得られることも無く、絶望に陥る。が、運命はめぐり、プガチョーフの...

銃・病原菌・鉄(上)(下) ジャレド・ダイアモンド 12 Aug 2013 | 09:12 am

人類で格差があり、あるものが、あるものを征服し、その逆がなかったのはなぜなのか、という疑問がニューギニア人から出されたというのがきっかけとなり出来上がった著作だそうだ。 この格差はおそらく無意識のうちに、人種や民族の力の違い、というものに還元されていそうだ。しかし、現代のアメリカなどをみていると、人種の坩堝であり、差別はあるにせよ、どの人種が特別劣っているから、というようには見えない。ならばどう考...

救急精神病棟 野村進 3 Aug 2013 | 09:04 am

昔学生の頃、大熊一夫の精神病院ルポ本を読んだことがある。そこで大熊さんはアルコール依存症を装って来院したところ、すぐに入院となって、そして内部の様子が語られた。今手元にその本はないので、細かなところまでは覚えていないが、正常な人間が酔っ払っただけでアル中と判断された杜撰さが結構衝撃的だったのを覚えている。これではどんな人間でも周りが迷惑すれば入院させることができるのでは、とちょっと恐怖に駆られたも...

柳生大戦争 荒山徹 1 Aug 2013 | 10:01 am

柳生の名はついてるが、舞台はほとんどが朝鮮関係なのはこの作家のいつものこと。 3部構成の本作品は、一部が元寇後の時代、高麗の兵を供養するためあえて日本へ渡ろうとする国師が主人公だ。二部が柳生但馬守と友矩を中心とした話、もちろん第一部の続きである。そして三部で舞台は朝鮮へ。 朝鮮の上流階級に手厳しい著者で、今回もその高慢なところやいざとなったらなんの役にもたたない臆病さなどをこれでもかと思いっきり描...

悪霊の群 山田風太郎/高木彬光 28 Jul 2013 | 08:01 am

いや、わたし、ミステリーってあまり読まないし、高木さんの小説も読んだことがないので。 と、言い訳しながらですまん。最初山風の文章っぽくも作品の雰囲気と少し違うので、なんとなく戸惑っていたのだが、読みすすんでいくうちに、山風の心理的ミステリーと違う複雑な筋立てに、ほう、これは結構面白いかもと思いはじめ、中ほどではすっかり小説世界になじむことができたのでますはよかった。 解説によれば、プロットが高木彬...

原初生命体としての人間 19 Jul 2013 | 09:33 am

「生きている人間のからだ、それは皮膚という生きた袋の中に、液体的なものがいっぱい入っていて、その中に骨も内臓も浮かんでいるのだ」 という言葉は、野口体操を知るものであれば一度は聞いたことがある言葉であろう。 今更改めて素人の私が書くまでもないけれども、上記の言葉のとおり、野口体操は、従来の体操の概念と大きくかけ離れた考え方から出発している。そして本書はその考え方を述べた著者の初めての本なのである。...

コンスタンティノープルの陥落 塩野七生 14 Jul 2013 | 11:33 am

大抵の歴史小説では場面がどこなのかわからないまま幕が開ける。 ところがこの小説ではまずこの歴史的出来事の主人公たちが語られ、次に目撃者たちのそれぞれの略歴が描かれる。いわば役者が最初に紹介されるわけだ。陥落のことは私は詳しく知らないので、この目撃者たちは一体どうなるのかちょっとドキドキしながら読み始めた。 目撃者たちはぞくぞくとコンスタンティノープルに集まってくる。皇帝の要請を受けて応援にいく軍...

万物の歴史 ケン・ウィルバー 12 Jul 2013 | 08:34 am

前にこの著者の『万物の理論』というのを読んだことがあるが、今回読んだ本は前の本よりさらに読みやすくなってる。先にこれを読むべきだったのだろう。対話形式で書かれたこの本、おおまかには4象限の説明と、その進化について主に左上の個人の心の分野を例に発達の過程を説明していく。その後今の世界で何が起こっているのか、という話になるのだが、平板な世界フラットランドの話が印象的である。 啓蒙主義が解き放ったさまざ...

シャガール展にいってきた。 7 Jul 2013 | 07:05 am

ツイッターで連続投稿してから、これブログに書いたほうがよかったんじゃないかと思った。 とりあえず、まとめだけしておく。 tekesuta / てけすた 昨日、道立近美でやってるシャガール展を見に行った。なぜ昨日かというと、シャガールの誕生日を記念して、入場者にポストカードをくれるからなのであった。 #シャガール展 at 07/07 10:49 tekesuta / てけすた 道立近代美術館のシ...

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